幼児英会話コース 生徒さん(のご家族)の声から「英語学習に必要な時間」を考える

「日常生活の中で、急に、英単語を話すようになりました。発音もいいし、びっくりしました。」

これは、幼児英会話コースで学習中のお子様の、ご家族からのコメントです。

小さいうちから英会話を習っているお子様も多い昨今。

「繰り返しの学習作業」に抵抗感を感じない幼児のうちから英語を生活の一部にすることで、英語らしい発音が身に付きやすいと言えます。

このように、スタートを早くすることも一つの方法ですが、英語を身に付けるには、「話す・書く・読む・聞く」をバランスよく、一定期間しっかり続けることも大切です。

では、具体的に、どの位の学習時間が必要なのでしょうか?

そこで、今日は「英語学習に必要な時間」について、関連事項と共に、考えてみたいと思います。

1.英会話教室に行けば、英語は自然に覚えられる?

自分が留学する前に、準備として英会話教室に通い始めたとき、「英会話教室に行けば、自然に英語が話せるようになりそう」と思っていました。

実際に通ってみてすぐに、この疑問に対する答えが「NO」だということに気づきました・・・。

2.家で復習しないと、だめ?

最初は、英会話教室に行く以外、全く練習していませんでした。そのためレッスン中に「あれ、これ前回のレッスンで習ったな~何だったけ・・・」と考え込むことが多く、発言もできず、何度も落ち込みました。

考えてみれば、どの教科でも「授業を受けているだけ」で憶えられることは稀ですものね。(それが出来る人もいますが・・・羨ましい!!)

復習は、必要ですね。

3.ではどの位、家で練習したらいい?

週に3回は、自宅で「レッスンで習った英語を復習」をすると効果的です。

自宅での1回の練習時間と内容は、お子様の年齢、学習歴、または受講コースにより異なります。

目安を記します。

  • 幼児は、1回10分×週3回(=ひと月の自宅練習時間120分=1年間で24時間
  • 小学校低学年は、1回15分×週3回(=ひと月の自宅練習時間180分=1年間で36時間
  • 小学校高学年は、1回30分×週3回(=ひと月の自宅練習時間360分=1年間で72時間
  • 中学生~高校生は、1回30分×週5回(=ひと月の自宅練習時間600分=1年間で120時間
  • 大人の皆さんは、上記の中から、ご自分のライフスタイルに合わせて選んでいただければ良いと思います。

4.「日常生活」で不自由しない英語力を身に付けるには、何時間の学習が必要?

「日常生活」で不自由しない英語力を身に付けるには、一般的に、約1,000時間の学習時間が必要と言われています。

「学生生活」「ビジネス」などに必要な英語力を付けるとなると、それ以上の学習時間が必要と考える専門家もいらっしゃるようです。

英会話のレッスンを週1時間受けたとすると、1,000時間学習するのに、何年かかるか計算してみましょう。

  • 1時間×48週(1年間)=48時間(1年間のレッスン受講時間)
  • 1,000時間÷48時間(1年間の授業時間)=約20年間

=週1回、1時間の英語レッスンを受けて、20年かかるということです。

これを短縮するために、週1回(1時間)のレッスン以外に、自宅での学習時間を確保すると、この期間を短縮できるということが言えます。

 

では、中学、高校での英語の総授業時間は、どの位でしょうか。

  • 中学3年間の学校の授業で、約420時間英語を学習します。
  • 高校生になると、学校ごとに英語の授業数が異なりますが、3年間で600時間位が普通です。
  • 420時間(中学3年間)+600時間(高校3年間)=1,020時間(中学と高校の合計6年間の学校での授業時間数)

おやっ! 1,000時間を超えています。・・・ということは、これ以上は英語を学習する必要はなさそうです。ホッ。

・・・しかし!

少なくとも、私は高校を卒業する時、「日常生活で不自由しない英語力を身に付けた状態」ではありませんでした。

自分の練習不足(特に、声にだして言うトレーニングの不足)が原因だったんですけどね。

皆さんはいかがでしょうか。

 

余談ですが、私は一度社会人になってから、会社を辞めて留学しました。その留学期間中(2年間)だけで見ますと、1日10時間ほど英語の学習をしていました。

  • 1日10時間×365日×2年間=7,300時間

この留学期間中だけで、7,300時間の英語学習を集中的に行う事ができたと言えます。

(実際は、風邪を引いて寝込んだりした日や、イベントで学習時間を確保できなかった日もありますので、7,300時間より少ないはずです。)

ちなみに、今でも毎日「すきま時間を活用した英語学習を続けています。そうしないと、1週間英語を勉強しないだけで、かなり忘れてしまうからです。

ですから、現在の学習累計時間は<7,300時間+α>になっているということですね。

 

さて、「日常生活で不自由しない英語力を付けるには、何時間の学習が必要?」という問いに対する、ミコ先生なりの、結論に移ります。

 

私の経験からですが、やはり1,500時間は確保できると良いと思います。

求められる英語力が、10年~20年前より確実にレベルアップしていますので、学習内容は、「話す(声に出して言う)、読む、書く、聞く」をバランス良く含んでいることが理想的です。

1つの方法だけでこの1,500時間を捻出するのは難しいです。

そのため、次のような複数の方法を組み合わせると効果的です。

ここでの注意点は、「話す(声に出して言う)、読む、書く、聞く」の中でも、「話す(声に出して言う)」時間をいちばん長く確保することです。

 

①定期的に、英語の授業や英会話レッスンを受ける(※)

(※)この中に、「中学~大学の英語の授業を含めて考えるかどうか」は、意見が分かれる所です。

皆さんがご自身で判断してください。

②自宅で①の復習を「声に出して」行う。追加して、自分で好きな教材を使用しても良い。(平日)

③出来る時に、集中的に行う(休日、長期休暇、留学などの他、短期集中コースの受講)

 

これら3つを組み合わせることで、1,500時間に達することができる可能性が高まります。

③は、時間をすぐに確保できない場合もありますので、②で日常的に学習をして、累計学習時間を増やしていくことが確実と言えます。

冒頭に述べましたように、スタートを早くするのも、ひとつの手段です。

幼児は音声中心の繰り返し学習の効果が最も上がり易いため、音調(=イントネーション)の習得がしやすくなるからです。

でも、スタートが遅くても大丈夫です!私がそうでしたから・・・。

 

ぜひ、ご自分で(又はお子様のために)、1,500時間に達するための「中長期学習計画」を立ててみてくださいね。

 

参考:

文部科学省「英語教育改善実施状況調査結果概要(高等学校)」

http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1261353.htm

中学校学習指導要領

http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/youryou/chu/